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足元に広がるのは自分の背中にあるのと同じ紋章―
自分と同じ顔の少年が目の前で、もがき、苦しんでいる。
いつもは駆け寄ろうとして、そこで目が覚めてしまうのだが、今日は違った。続きがあった。
"暗い森にひっそりとある泉"
"白い砂浜と青い海"
"泣き崩れる少女"
"魔物の群れ"
"天を貫くように立つ銀色の塔"
これらは、シャッターを切るように、コマ割りして見えた。最後にもう一つ、何か見えそうだったが―
「この寝ぼすけ、さっさと起きんかあぁぁ!!」
という馬鹿でかい声に目を醒まされた上、起き上がった途端、魔物の子供の強烈な一撃を喰らい、俺ことアルビスは気絶してベットに逆戻りしてしまったとさー。
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