涙色、溜息。

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涙色、溜息。

    不快感は更なる不安を駆り立てる 思想は逆走し続ける 矛盾に意味を成せない孤独 涙色の傷は止まずに増える 抑えた心情殺してみては 凭れた柱に罅を付け 喪失感に苛まれながら 世界はそれでも廻り廻って 渦巻く喧騒に罵声を発す   日常生活壊してみては 居場所を求めてさまよう明日 嗄れた声でか細く叫ぶ     何も要らない。 死さえ齎してくれるのならば。        
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