巻き戻し

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自分 「あれ?ビデオ巻き戻ししてねぇし。」 友達 「今すればいいじゃんよ。」 自分 「巻き戻し位しとけよぉ…」 と、そのまま巻き戻しのボタンを押した瞬間。 ザァァァァァァァァァァァ友達 「うわぁうるせぇ!!」 自分 「なんでだよ!これ普通のボリュームなのに!」 友達 「そんなこと言ってねぇで、早く切れよ!!」 自分 「わかってんだよ!!うっせぇな!!」 耳をおさえながら、ビデオの電源のスイッチを押した。 ザァァァァァァァァァァァ自分 「何で切れねぇんだよ!!ちきしょう!!」 友達 「コンセントを抜いちまえよ!!」 自分 「わかってるよ…」 テレビのすぐそばのコンセントを見つけて、ビデオのコンセントを見付けるとすぐに抜いた。 テレビの砂嵐も消え、あのノイズ音も消えた。 友達 「お前どんなボリュームでテレビ見てんだよ…」 自分 「耳が遠いんでね…それより聞いたか?」 友達 「あの大音量の天使の歌声なら家の外でも聞こえるよ!」 自分 「ったくお前は…」 俺が言ったのはノイズの奥に聞こえた声だった……聞こえるはずのない女の声…早く…早く…と言ってくる。 友達 「どうしたんだよ!!ビデオどうすんの!?」 自分 「あぁ悪ぃ。じゃあコンセント入れてみ。」 友達はすぐに引き抜く準備もして、コンセントをさした……あのノイズ音は聞こえてこない。今度は停止のボタンを押した後、巻き戻しをした。 自分 「出来たじゃん。」 友達 「楽しみだな。」
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