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そんなある日、兄から手紙が届いた。 はしゃぎながら手紙を取り、その内容を読み上げるにつれ少女の表情は青ざめていった。 それは、兄からの告白 美しい人だった兄が、阿片パーティーに入り浸り乱痴気騒ぎを起こし、人をなぶることを快感に思うという告白。 読み終わると同時に、少女の全身からは力が抜けその場に倒れ伏した。 騒がしい声 使用人たちの足音 それらが随分遠い世界の出来事のように聞こえた。 これは、悪夢? ならば早くさめなくちゃ… さめて… お願いだから
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