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そこで、ポールはまた新しい提案をした。
異端審問の椅子
数百年の昔、宗教という力が異常に咲き誇っていた時代。
異端とされ、魔女とされた教会側の邪魔者へ使用された椅子。
無数な棘が背もたれや、手すりに着いており座るだけで大量出血によるショック死すらある。
同じ時代の処刑器具でも、アイアンメイデン(鉄の処女)と呼ばれたものとは大分違う。
あれは、閉められた後でも体のツボを計算されているため、身動き出来ぬ狂うような痛みの中、長時間を過ごし死ぬことになる。
だからこそ、この異端審問の椅子にした。
ポピュラーさでは疑問はあったが、その威力は疑問すら吹き飛ばした。
泣き叫び痛みにもがき、ハーネスの制限の下必死に暴れ、新しい肉が裂け血が滴り、声が枯れるまで叫んだ。
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