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夏の残暑が残る頃、東京都にある某刑務所から1人の男が高い塀の有る門から出てきた。
関東一円の麻薬売買をしきる、四国笹塚会系中村組をたった1人で壊滅させた柳澤烈の出所である。
重傷者10数名における障害事件であったが、初犯であった為、そして警察も手に余った麻薬組織の壊滅を考慮し、裁判所からの恩赦を受け、わずか3か月という監獄生活であった…
烈の出所の日は真っ青な晴天であった。
シンタ「兄貴ぃ!!お勤めご苦労様でした!!」
烈「おぅ!!お前等か!!」
堀の外には柳澤組組員が総出で烈を迎えに来ていた。
シンタ「兄貴のいない間、しっかり組を守らせて頂きやした!!」
中村組は烈の活躍によって中村組の組織は壊滅したが、中村組の残党による報復騒動が起こり、街は緊張感に包まれていたが、烈の居ない柳澤組組員によって事態は鎮圧されていたのだった…
烈「よし!!お前等帰って飯でも食うか!!」
組員「うぅぅす!!」
そうして烈は柳澤組事務所の有る、または生まれ故郷でも有る街へ帰っていった…
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