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そんな事を考えているうちに私の愛しい彼がやってきた。
みんなに冷やかされながら二人で話をしていた。
そして文化祭のあとご飯を食べに行く約束をした。
「終ったら携帯鳴らしてな。」
「はい。」
彼は車に戻っていった。
しばらくして二人が教室に戻ってきた。
尚斗は紗江子の所に行き、奈緒美と何を話したか聞かれているようだった。
尚斗に「お前には関係ない」と言われたみたいで、こっちをすごい顔で睨み付けていた。
私たちも何を話したか知りたかった。
「何話したの?」
藍が訪ねた。「付き合ってくれって。」
「「「「「はぁ~」」」」
5人で声をあげた。
「何それ?」
美樹はキレ気味だった。
「私もよくわからない」
「私、もうあんなやつはいらない!」
美樹は呆れたように言っていた。
尚斗は一体何を考えているのだろうか。
理解できない。
「で、付き合うの?」
私が聞いた。
「…わからない。」
奈緒美はそれだけ答えると考え込むように席に座り込んだまま動かずにいた。
しかしそれから半月後に奈緒美は付き合い始めた。
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