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紗江子はみんなから少し離れた所に一人立っている。
「なんかあったの?」
私の隣にいた奈緒美に聞いた。
『知らない。
私はあの二人に話があるって呼ばれたの。』
奈緒美もなんで紗江子が一緒にいるのかわからないらしい。
紗江子と尚斗の二人は何かを考えこんでいる感じの顔だった。
「紗江子なんかあったの?」
私は紗江子に聞いた。
『……』
『…なんでみんなもいるわけ?』
紗江子は少し怒っている感じがした。
『みんながいる前での方が冷静でいられるだろう。』
そう尚斗は言った。
いったい何があったんだろう。
『ねぇ~何があったのよ!』
奈緒美は二人が何も言わずにいることにイライラしていた。
『…紗江子が…
妊娠した。』
そこにいた私たちみんな固まってしまった。
『…尚斗の・・子なの…?』
『………』
奈緒美の問いに尚斗はうなずいた。
『最低』
美樹と藍が同時に呟く。
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