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確かにそんな嘘を付いてまで繋ぎ止めておくほどいい男じゃない。
そんなことをしてまでも尚斗と離れたくないと思う紗江子は惨めにならないのかな?
私はそう心の中で呟いていた。
『私らには理解できないけど紗江子はよっぽど好きなんだね。』
美樹にそう言われた紗江子は何かがふっ切れたかのように勢いよく泣き崩れてしまった。
奈緒美は黙ったままその場に立ち尽くしていた。
そこへ尚斗が帰ってきて紗江子に検査薬を渡した。
『…ごめん』
『何急に』
いきなり謝る紗絵子に意味がわからない様子でいる尚斗…
『妊娠…嘘なの。』
尚斗はそれを聞いて動きが止まり、呆然としていた。
あとは二人で話し合うしかないと思い私たちは帰ろうとしていた…
その時…
奈緒美が尚斗の側に行った
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