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私たちは何をするのだろうと振り返った。
『もう別れよ』
奈緒美は突然別れをきりだした。
『な・なんでだよ。』
急に言われた尚斗はビックリしていた。
『私、紗江子より尚斗が好きだって…思ってた。
でも違ったみたい。』
『だからって何も別れることはないだろう!』
突然の別れで納得いかない尚斗は奈緒美の腕を掴んだ。
『もう無理だよ。』
『何が無理なんだよ。』
『紗江子は、あんたに妊娠したって嘘を付いてまでも、一緒にいたいって思ってんだよ。
そりゃ嘘はよくないけど…きっと私がそこまで追い詰めたんだよ…』
嘘はいけない事だけどそこまで一緒にいたいと思う気持ちはすごいけど惨めな気持ちにもなるだろうな。
私は一人そう思っていた。
『でも俺は紗江子よりも奈緒美がいいんだよ。』
『もう無理だよ。私の中で終ちゃったし、友達を裏切ってまでも一緒にいても、幸せじゃない!
友達みんなに喜んでもらいたい!!』
そう言うと私たたちの方へ来た。
奈緒美は少しさっぱりしたような顔をしていた。
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