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 朝から降り続く雨のせいか、酷く憂鬱な気分だ。  正直、こんな日に学校なんて行きたくない。…けど、やっぱりそうも言ってられないか。  特に行く所もないし、私は少し遅れて学校に向かった。…はぁ…。  初めて会った日から、私が屋上に行くと和弥は必ず顔を見せている。  本当、私の心を見透かしているんじゃないか…と思う。その上で、私を止めてくれているんじゃないかな…。  学校に着き、1限目が終わった教室に入る。  一瞬みんなの視線が集まる。が、すぐに元の喧騒が戻った。  自分達とは違う生き物を見る目…それを排除する事を厭わない空気。私はそれが堪らなく嫌いだ。  「おはよう、深谷さん!」  「…おはよう」  「随分遅い登場じゃない。何かしてたの?」  「別に…」  「ふぅん…。あんまりサボってると、進級出来なくなるよ?」  「うん…ありがと」  私は、この空気がどうしても好きになれなかった。ただでさえ憂鬱な気分なんだから、放っておいて欲しいのに。  今話しかけて来たこの子の名前すら、私は興味がない。  まぁ、それは私が少し変わってるだけなんだろうけど…。
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