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どうやら同じマンションに住んでいるらしい和弥は、ここ最近毎日の様に屋上にやってくる。
いや、私がいる時に…と言った方がいいかも知れない。
この屋上は、一般人立入り禁止になっている。入口には鉄格子に南京錠がかかっていて、普通には入れない様になっていた。
ただ1つ下の階から外壁沿いに辿ると、セットバックされた屋根から上れるようになっているのだ。
当然私もそこから上るのだが、どうも和弥の部屋からその様子が見えるらしい。
そうじゃなければ都合良く私がいる時に来れる訳がない。
「和弥って、仕事何してるの?」
「お?少しは俺に興味持ってくれたか?」
「…真面目に訊いてるんですけど」
冗談なのか天然なのかは知らないが、悪戯っぽく笑う和弥を一蹴する。…が、まるで応えてないみたいだ。
「ちゃんと働いてますよ?少くとも学校行ったり行かなかったりの美月よりは真面目にね」
「はぃはぃ、どうもすいませんねぇ」
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