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「あ、わかった。イジメとか?」
イジメ…まぁ、思い当たる節がない訳ではないけど…。イジメとは違うな。学校では話し相手なんていない。でも、私から距離をおいているだけだし。
「イジメとは違います」
「え?それじゃあ何だろぅ…うーん」
「何でもいいじゃないですか。もし自殺を止めに来たなら、大事なのは死ぬか死なないかじゃないの!?」
和弥の言葉に何故か苛つき、つい丁寧語をつけ忘れた。
まぁ、いいか。
どうせもぅ会う事もないだろう。
「美月が死ぬか死なないかなんて、大した事じゃないよ?」
「えっ!?」
予想外の言葉に、私は面食らった。
和弥は続ける。
「大事なのは美月がどう生きてどう死ぬかじゃん」
「…?」
「うーん…美月にはまだ早かったかな?」
「まぁ、言ってる事はわかるわ。同意はしないけど」
和弥はまた笑い出した。
今のやりとりの中で、そんなにウケる所あったっけ?
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