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「ーーーーーッッ!!」
祐樹はガバッ、とベットから跳ね起きた。
全身から冷や汗が垂れてひどく気持ち悪い。
「またあの夢か……」
頭を右手で押さえながら、憎々しげに呟く。
最近ひどく寝つきが悪い。
くたくたになってベットに入り込んでも、頭が妙に冴えていてなかなか眠れない。
そして、眠ることが出来ても《あの日》の夢を見るのだ。
祐樹が感情を押し殺すことを覚えるきっかけとなった日の夢……
単刀直入に言えば、
母親が彼を捨てた日の夢……
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