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「まぁ、大したことなくって、良かったじゃないか」
「そりゃ、今回は良いかもしれないけど、次は、笑い話じゃすまないかもしれないのよ。
だから、あなたから、ちゃんとミミに話してよ」
しかたないな、と言った感じで
パパはミミちゃんの頭をなでながら話し始めた。
「ミミは、ヘビさんとお友達になりたかったんだよね⁉」
「うん。でもミミはヘビさんに嫌われちゃった」
「だから、悲しくて泣いていたのかい⁉」
「うん。それにヘビさん、死んじゃったんだもん。
ミミのせいだもん」
「そうだね。
ヘビさんはかわいそうだったね
明日、一緒に、ヘビさんのお墓を作ってあげようね。」
「うん」
ミミちゃんは、また、ちょっと悲しそうな顔でうなずいた。
パパは、ミミちゃんの頭をなでながら、しばらく何かを考えていた。
「ねぇ、ミミ。
ヘビさんは、ミミのことが嫌いでかみついたんじゃないと思うよ。
たぶん、怖かったんじゃないかな?」
「ミミが怖かったの⁉」
「そうだよ。
だって、ヘビさんから見れば、
ミミは怪獣みたいに、すっごく大きいんだからね。
ヘビさんは、きっと食べられちゃうんじゃないかって、思ったんだよ」
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