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遊護は観衆を押しのけて金髪少年と対峙し、言い放つ。
「違うね!カードは兵だ。決闘者を守り決闘者の為に闘う、意志なき武器にすぎない!」
金髪少年は己より背の高く、目つきも険しい遊護に怯むどころか怒声をぶつけ返す。
「お前なんかに決闘者を名乗る資格はない…!」
遊護はついに怒りが頂点に達し、吠えた。
「生意気な!そういうことは俺に勝ってからほざくんだね!!」
「上等。お前なんぞでは俺に勝てない!」
二人は叫ぶと同時に左腕を前に構える。
その腕には金属製のプレートが連なった機械が装着されている。
それこそ、決闘者の持つ闘いの盤『決闘盤』である。
「お前、負けたら土下座しな。」
金髪少年は鼻で笑いながら遊護を指差す。
「土下座だろーとなんだろうとしてやる。だが、お前では俺には勝てない!」
「言ってな!」
二人は決闘盤にデッキをセットする。
それと同時に決闘盤のモニターに『4000』という数字が浮かぶ。
『決闘!!』
二人の叫びが、闘いの始まりを告げた。
to be continued…
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