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んで、さっきまで前を歩いていたアイカナコンビも今は人ごみに紛れて見えやしない。
加奈姉ちゃんは今日2度目の迷子だ。まぁ、今回は藍姉ちゃんもいるし、大丈夫………なはず。
でも、余計心配なのは何でだろうか………
そんなわけで、今僕の回りにいるのは真季姉ちゃん、水姉ちゃん。そして、雫姉ちゃんの3人だった。
3人の目が互いに牽制し合ってるのは気のせいだろうか。
うん、きっと気のせいだな。
そう思わないと………僕は3人のプレッシャーに押し潰されてしまう。
そう、恐らく今3人の中では誰が最終的に僕と二人になるか、手に汗握る功防戦が繰り広げられてるだろう。
自惚れかもだけど………いや、むしろ自惚れであってください。
「あ、翔。ほらほら、あれみてぇ~?」
水姉ちゃんが指差す先。そこにはお馴染み射的があった。色々と人形や賞品が並んでいる。
「へぇ~。あれって上手く当てないと重心の関係でなかなか倒れないんだよね~」
「そうそう、ちょっとやれうかなぁ。おじさん、一回ねぇ」
水姉ちゃんがおじさんから銃を受け取り、コルク弾を詰め込む。左手を前に銃を構える。
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