29人が本棚に入れています
本棚に追加
その少年の落ち込む姿を見たエリーは、少年に問いかけた
「どうしたの?」
少年は、エリーの言葉を聞き、少し動揺しながら、返した
『…ん、いや、な、何でもないよ。』
少年は、エリーの腕の手跡の事を聞こうと思っていたが、またエリーが嫌な事を思い出してしまうのではないかと思い、あえて聞かない事にした
この日は、それからなんの話しの変化もないまま、彼女の門限の6時前になり、2人は別れた
その夜、少年はいつもの秘密基地で、仰向けに寝転がり、上を見て、思い更けていた
『みんな全然平等じゃないじゃないか…。金だけで身分を決めるとか…。結局神はみんなを愛せてないじゃん…。なんで…エリーや、俺…俺みたいな子供達の事は愛してくれないんだろう…。』
少年の届かぬ神への思いは、夜遅くまで続いた…
最初のコメントを投稿しよう!