少年の浅はかな恋

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少年の浅はかな恋

数日後、少年は今日も盗みを働かせていた 今日は、小さなパン屋でパンを盗むらしい 少年は悟られない様に、こっそりとパン屋の中に入り、パン屋のおじさんがいなくなるのを見計らった パン屋のカウンターの向こうから声がした 「そろそろお昼ご飯にしましょうか?」 パン屋のおじさんの奥さんの声らしい そして、おじさんがカウンターからいなくなったその瞬間、少年はさっそく『おっ、チャンスだ』と呟き、いろんなパンを盗った 紙袋の中にパンを入れて、いそいそと店を脱け出した 今日の盗みはバレずに上手くいった このまま、いつもの秘密基地へ… しかし、その途中に、少年は立ち止まった 少年の目の先には…金髪の、長い髪をした、雪の様な白い肌の綺麗な少女の姿があった 思わず少年は、口をポカンと開けて、見とれてしまっていた しかし、この街でああいう綺麗な少女はあまりいないはず きっと、遠い他の街から、両親に身売りされていたのだろう この頃では良くある事だ 少年は、その少女の綺麗な飴玉の様に輝いた目に、涙が貯まっているのを見た
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