出題タクシー

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運転手「ところが途中で杖を落としてしまい方向がわからなくなってしまった。まわりに助けを求めたが誰も手を貸してくれず、娘は泣きながらやみくもに歩き続けるしかなかったのです」 運転手「そんな時一人の男性が娘に声をかけてくれました。その人は、泣いてばかりいる娘に優しく話かけてくれて交番に送り届けてくださりました」 運転手「そして名前も告げずに去って行かれました。娘はその後、不運にも病に倒れました…でも決して自分の運命を恨むような事は言いませんでした。それどころか【私は目が見えないぶん、優しい人の心をのぞく事が出来るようになった】…なんて言ってました」
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