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「だろ?俺は近接武器だから怪我する可能性高いって!」
人々が地球の状態に気がついた時は、遅すぎた。
世界中に放射線が溢れ、有毒ガスが充満し、かなりの面積が焼け野原と化していた。
「まぁこればっかりは適性検査の結果だ。
致し方あるまい。」
世界は既に人が生きていけるものではなくなっていた。
皮肉にも自分の生活を保持しようとして始めた闘争は生活の根幹である地球を破壊し、人は自らの生きる道を閉ざしてしまったのだ。
「それでも、やっぱ俺の方が危険だって!
ったく、俺に銃がうまく使えるとは思えないから銃でなくていいけど、もっと危険性の低いのが良かったぜ。」
人々は、どうすればいいのか分からなかった。
自分たちの愚かさを呪いながら、呆然としていた。
「だから、適性検査の結果なんだからそう文句を言うなよ。
それに、俺だって怪我することはある。
奴等の中にはたまに銃が効かなかったりするのもいるからな。」
中には『人間が史上最悪の兵器を使って最終戦争などを起こすから、地球が我らを見離したのだ。』と声高に主張する者までいた。
だが、そんな時、世界に一筋の光明を差し込んだ発明があった。
「え?そんなのいるのか?」
それは戦後の世界を憂いた、日本を中心に活動していた多国籍の研究グループによってもたらされた。
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