序章: -邂逅-

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「うえぇぇぇ… 俺そんな面白そうな授業見逃したのかよ。 ショックだ…」 それを解決する為に、現実の環境を再現するのは大変都合が良かったのだ。 ちなみにもう1つの理由とは、ただ単に面倒臭いのとこれ以上デザイナーたちを酷使するのがはばかられたからである。 「フッ…残念だったな。 俺も眠かったが、ちゃんと聞いたぞ。」 勿論のことだが、ここで復元する地球環境というのは世界大戦が起こる前の自然豊かな地球だ。 島や大陸の形も気候すら全く同じにし、生態系の課題を解決した。 ちなみに、人々が住む都市も様々な大陸に存在している。 「興味あったんだがなぁ…ホント、残念だ。 で、話は戻るが飯とか色々なことによる自分への影響は脳の認識が関係しているってわけなんだよな?」 その居住地域には、出来るだけ気候的・地形的に暮らしやすいところが採用されていた。 ドリムコントローラの能力ならば気候のコントロールも可能だが、人間の退化を防ぐという名目の元にこれは行われていない。 「また飯の話に戻るのか…全くキミは。 とりあえず、その認識で合っている。」 よって、この世界は基本的には元の世界と変わらない。 だが、作り出していない物も勿論ある。 その最たる物が、核と飛行機であった。
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