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「というか、油断して怪我をしたのはキミじゃないか。
文句を言われる筋合いはないように思うが?」
核攻撃を受けた側は勿論怒り心頭で、逆襲に核兵器を使用した。
ここに、核兵器の使用が解禁してしまう。
「う…まぁ確かにそうだな、うん。」
世界大戦なんてステージでは何が起こるか分からない。
各国はそう考えていた。
そこで、それが可能なほぼ全ての国が秘密裏に対抗策としての核開発を進めていた。
「まぁ諦めて医務室に行くんだな。
それくらい、時間をかければ痕も残らないだろう。」
核兵器が解禁になった時には、そうしてほぼ全ての国が核を保有しているという状態だった。
この後の展開は言わなくとも分かるだろう。
「ちぇっ、お前はいいよな。
武器的に怪我しなくていいし。」
世界中で核が使用され、様々な地域が壊滅状態になった。
国同士は更に威力の高い核兵器をまるで競争するように開発し、それを使用していった。
「俺の銃か?
まぁ確かにキミの剣と比べると負傷する確率は低いな。」
そんな状況に危機感を覚え、停戦を叫ぶ人も少なくなかったが、国際的に各国をまとめる組織は既に意味を成さなくなっており、何より自らの生活がかかっているために戦争を止めることはしなかった。
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