目撃

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先生が夜店に来てから一週間が経った。俺はあの日から早く学校に来ている。 クラスに入ると俺より早く来ている女子がいた。 「おはよー。南くん!」 「お、おはよう。えっと…」 「あっ!私の名前は吉川麻裕って言います。よろしくね!」 「こっちこそよろしく。」 転校してきて初めて友達が出来た!吉川麻裕(よしかわまゆ)さんは学級委員らしくて、いつも早くに来ているらしい。 「南くんは部活とか入らないの?」 彼女は黒板に日付を書きながら聞いてきた。 「いや、俺住み込みで働いてるから…」 「へーどこで働いてるの?」 「ちょっと変なところで働いてるんだ…」 「変なところって…夜店とか?そんなわけないよね。」 ビックリして筆箱を落としてしまった。 「どうかした?」 「いや!なんでもないよ。さっきの話だけど、俺が夜店で働くわけないじゃん!」 「そうだよね。バイト頑張ってね!」 「あぁ頑張るよ…」 と言った瞬間クラスに生徒達が入ってきた。
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