スリル

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彼女を椅子に手招きながら聞いた。 「えぇ!」 「それでしたら、あなたにピッタリの物がありますよ。」 「本当に?」 「はい!少々お待ちください。太一!Δの13番を取ってきて!」 そう言われ俺は地下室まで取りに行った。 ギリシャ文字がつく棚は全部地下室にある。地下室には、特別な客にしか出さない物ばかりがある。 「Δの13番…これか!しっかし、こんなんでスリルが味わえんのか?」 俺が手に取った箱の中には、口紅だけが入っていた。 「Mr.ZERO!持ってきました。」 「ありがとう!太一。」 喜んだ声で、俺から取り上げた。
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