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『それは見た目だけだ博雅!!
絶鬼、その姿はどうしたのだ?』
「アァ…コノ姿カ?
コノ身体ヲクレタ童(わっぱ)ハ旨カッタゾ…(笑)」
『やはりな…』
晴明は1人納得したように呟いた…
「一体なんなのだ晴明!!
俺にもわかるように説明しろ!!」
『絶鬼は人の魂を喰らう鬼なんだよ博雅…
そしてその魂を抜いた人間の皮を被り身を隠しては新たな獲物を見つける…と言ったところだ』
「なっ!?ひ、人の皮を被る!!??」
〔コノ童ハ旨カッタ(笑)
助ケテクレト泣キ叫ンデハ逃ゲ回ッテオッタワ…〕
絶鬼はまた楽しそうに笑って話した。
〔コノ着物モナカナカノ物ダロウ?
マルデ血ミタイデハナイカ?〕
ニヤッと絶鬼は不気味に笑う。
『宮廷に何の用だ絶鬼?』
〔冷テェナァ…
タダノ暇潰シサ(笑)〕
絶鬼は肩をすくめてみせる。
『ならばすぐにこの場を去れ…
嫌なら今すぐ退治してやろうか?』
〔クククッ…
オ前ガ俺ヲ?無理ダナ…
俺ハ以前オ前ニ会ッタ時ヨリ強クナッテオルゾ?(笑)〕
「どういうことだ晴明?」
『絶鬼は人の魂を喰らうということは話しただろう?』
「それがどうしたのだ?」
『絶鬼は喰らった者の魂の質高ければ高いほどその力を吸収し自分の力にしてしまうのさ…』
「そんなことができるのか…!?」
〔ソノ人間ハ誰ダ晴明?
俺ガ知ル限リ、オ前ハ誰カトツルムヨウナ奴デハナカッタガ…
オ前モ俺ト同様ニ“人”トイウ物ヲ嫌ッテオッタデハナイカ…〕
絶鬼は博雅を指さしながらわからないといった様子で首を傾げる。
『博雅はよい漢だ絶鬼…
そこらの人と同じにしてもらっては困る(笑)』
〔笑ワセルナ晴明…
貴様モ幼少ノ頃ヨリ狐ノ子ダノ妖カシダノト言ワレ蔑ム様ナ視線ヲ向ケラレ育ッタ筈ダ…
俺ト同ジ境遇デ生キテ来タオ前ガ、今更人ト共ニ生キルト?(笑)〕
「絶鬼がお前と同じ境遇!?
どういうことだ晴明!?」
だが博雅は次の晴明の言葉に唖然とした。
『絶鬼は…………
元人間だ………』
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