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翌日………。
オレは森林の中でハードな訓練を受けていた。
真剣を使った訓練。
アージュ(?)曰く、練習用になまくらの剣をいくつか用意しておき、レプリカは絶対に使わないらしい。
理由は簡単で、振った時の軌道がかわるのが気にくわない、実戦で同じ軌道にならない。
つまり、レプリカと真剣では、お互いに違和感があり、それが気に食わないのだろう。
ハードな訓練とは、真剣を使って相手に(アージュ?に)傷を負わせろとの事だ。
だが、オレはすでに刀の方が手に馴染んで、剣を上手く扱えなくなっている。
(……もとから上手かった訳じゃないけどさ)
それが突如、再び剣を振る事になるなど、想いもしなかった。
『くそ……重い……』
ずっしりとして、しかししっかりと存在感を与える『それ』は、『斬る』事よりも『叩き斬る』事の方が得意な気もする。
けれど、コイツは刃物で、やはり『斬る』為の武器だった。
アージュ(?)が剣を振る度に、斬られた風が真空波となり、頬や腕を斬り付ける。
知らず知らずの内に、オレの腕はボロボロに切り刻まれている。
例え、剣が届いておらずとも、確実にオレの体力をすり減らしているのだ。
『ホラどうした? かかって来なければ、今日の訓練は終わらんぞ』
彼は以前同様、余裕の姿勢を崩さない。
(何故だ……何故、あんな事が出来るんだ…?)
ただ剣を振っているだけのようにも見える。
自分の太刀筋と違うところを、必死に思い出す。
彼は、踏み込みが無いと言っていた。
(どういう事だ……?)
構えをとりながら考えこんでいると、地面が異様に凹んでいる部分がある事に気づく。
足の形……つまり、足でえぐったような跡だ。
(………そうか………)
何となく、わかった気がする。
オレの連撃は踏み込みが甘過ぎるのだ。
ただし、わかったと言っても、それで強くなれるのかはわからない。
慣れるまではコツを掴まなければ、力は分散するだけだ。
しかし、わかった以上は実践あるのみ。
理屈をいくつ抱えたところで、強くなれる訳でもあるまい。
オレは剣を構え直す。
(実践……あるのみ!)
そして、突っ込んだ。
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