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ふと美華たちを見た。
美華はくやしそうな顔をしてこっちを見ている。
ライバル2号はちょっと驚いた顔。
「えー、結か」
早川くんにそこまで関心がない友達がうらやましそうな顔で言った。
「え、そうなの」
私はもうなんかパニックで、ホントは喜びたいのにこんなことしか言えなかった。
「結はどうなの?早川くんは」
さっきの友達が言った。
「私は……」
心臓が高鳴る。
2人に負けたくない。
そんな気持ちからか、
私は気がつけばその言葉を言っていた。
「私も、早川くんのこと好き!」
ライバル2人、ついでにもう1人も、一瞬だけ驚いた顔をした。
「うそ、じゃあうちらのうち誰が早川くんを落とせるか競争だね」
美華が笑って言った。
こんなこと笑顔で言ってるけど、美華は絶対くやしいにちがいない。
でも手加減はしないよ。
私にはプライドがあるからね。
「じゃあさ、みんな早川くんと何かあったら絶対報告することにしよ」
とライバル2号。
「えーいいじゃん好き勝手で」
美華が嫌がる。
「いや、抜け駆けされたら嫌じゃん。そういうの後ろめたいし」
「そーだけど。結は?」
美華と2号は私の方を向いた。
「別にどっちでもいいよ。てか報告って何を?まさか話しただけで報告しないといけないの?」
そうなったらさすがに反対だよね。
「うーん、早川くんの女関係についてわかったときとか、告白するって決めたら」
「えー、告白すること先に言うの?」
美華がまた嫌がる。
「結も嫌じゃないの?告白の前にみんなに言うの」
「いや、私たぶん告白とかしないし」
だって、
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