恋はゲーム

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公立秋鳴館高校。 俺は今日からここに通う。 中学から高校に移ってから、俺は恋のゲームを再び始めるつもりだ。 ゲームなんだからそりゃもう楽しまなきゃいけないよな。 だから狙うなら学年一の美少女。 そして運よくその美少女は俺のクラスにいた。 出会いは入学式の日。 俺は教室での集合時間より少し遅れて行った。 寝坊ってのもあるが1番の理由は目立ちたいから。 遅れてバーンと登場すればみんなが俺に注目するはずだ。 ここで女の子に存在感を示しとかないとゲームは始まらないからな。 教室の窓から先生が教卓の所に立っているのが見えた。 「フゥー」 後ろのドアの前で深呼吸。 ドアを開けると、 予想通りみんなが一斉に俺を見た。 どうやら遅れたのは俺だけのようだ。 「早川秋夜くん?」 教卓の前の担任らしい女が言った。 「はい」 俺が答えると女は空いた席を指差し座るように言った。 俺が歩いて行こうとしたそのとき、ドアに近い側から2列目の1番後ろの席に座っている女の子と目があった。 うはっw かわいい。 俺を見つめる目はぱっちり開いていて長くややカールしたまつげが印象的。 肌は血管が見えそうなほど白くニキビなんてない。 小さな顔に小さな鼻と口、胸の辺りまで伸びている髪は毛先15センチがクルッとカーブしてかわいいを作っている。 俺の好みっていうか理想の顔だった。
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