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おまえのかいなで眠る時
私は小さき桜貝
おまえの上で泳ぐ時
私ははぐれた回遊魚
永遠を映しとろうとする視野から逃げ出し
瞬間を愛おしむ背中を選ぶ
押し当てた胸の鼓動を確かめながら
その快感が真実と躯に刻む…
そして…
刻の終焉
言の葉がもたらす剣に撃たれ
捕らわれの魂が崩れだす
自由に泳げ…と…
何故言う!
何故縛ってはくれぬ!
何故再び解き放つ!
何故自分の物だと言ってくれない…
何故この躯を刻んで壊してくれないのか
もうあの海には還れない…
やさしく残酷なあの海に…
さよなら
いやだ…
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