第1章一昨年の2月 2

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第1章一昨年の2月 2

そんな台本みたいに最後『と』と付ける必要は無いと思ったが、遠慮しにくい。断りにくい。そんな性格なのだ。俺は。というか、俺も天草の事が好きだった。 『ああ・・良いぜッ!』 普通女子なら考えさせてとか言うのに、俺はすぐOKしてしまったのだ。 『本当!?悟君!』 ・・まぁ、良いぜとか言っといて嘘って後から言う奴は居ねーだろ。・・・。 『じゃあ・・悟君。私の事、円花って呼んでよ!ほらっ!ほらぁぁ!』 かわいい奴はワガママ、という説は本当らしい。さっきも言ったように、俺はそういう性格だ。 『帰っていいか?円花?』 さりげなく言った。だが円花はまた赤らめた顔である。こういうのってツンデレ、こいつの場合デレデレだな。言っちゃ悪いか。
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