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晴れた空を見つめながら、僕は普段着ない私服姿で街を歩く
『雲雀くん、今日は久々のデートです。楽しみましょうね』
『……』
隣に、変なパイナップル頭の奴が居るけどね
『君さ、もう少し静かに出来ないの?』
『無理です。すごく楽しいんですから』
『まだ何も見てないし、遊んでもないでしょ?』
ため息を零し、僕は隣を歩く男を見た。
彼も私服姿で、何時もと変わらない色違いの瞳を向けてくる。
思わず見入ってしまう綺麗な瞳…
『雲雀くん?』
『…ッ、何?』
彼の声に遅れて反応する。
『大丈夫ですか?』
『…大丈夫だよ』
その瞳に見とれていたなんて、死んでも言えない…
『それにしても…』
僕は街を見渡す。
『群れ過ぎ』
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