†椿の花†

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街は色んな草食動物で賑わっていた。 『…雲雀くん、咬み殺してはいけませんよ?』 『……分かってるよ』 携帯しているトンファーをしまう。 『さて、何処から回ります?』 『何処でもいいよ』 色々な店を見て、どれに入ろうか迷っていると… ♪桜~咲~く、舞い落~ち~る♪ 彼の携帯が鳴った。 『…おや、千種から』 彼は僕に断ってから電話に出ようとする。 なんか、苛っとした。 『はぃ、もしも…』 …ピッ 『……ぇ』 気が付いたら、僕は彼の携帯を取り上げて、電源を切っていた。
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