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あれから暫く街をうろついて、色々な店に入って、二人の時間を過ごした。
足が疲れたから、近くの公園のベンチで一休み
隣に骸は居ない
何故なら飲み物を買いに行っているから
『…遅いよ』
季節は冬
風はまだ冷たい
僕は身震いして、駆けて来る骸を見つめた。
『お待たせしました』
『うん、かなり待ったよ』
骸は僕の隣に座って、温かい缶コーヒーを渡してくる。
『どうぞ』
『ありがとう』
僕は冷えた手で缶コーヒーを受け取る。
『雲雀くん、寒くないですか?』
『…ぇ』
骸の方を向いた瞬間、僕の首に温かい何かが巻き付いた。
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