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配置転換、そして転勤
2年目に入り、私は工場から営業に回されました。
実はこれは後から分かった事ですが、私が面接を受けた時から上では営業にさせる事が決まっていたらしい。それを聞いた時は騙されたと思いました。
私は嫌だなと思いながらも、いつかは工場に戻るだろうと甘い考えを持って、とりあえず営業をやる事にしました。
3ヶ月商品の勉強をした後と言ってもサッシの寸法を覚えただけですが・・・半年間先輩セールスと同行し仕事の流れを覚えていました。
そして、先輩セールスの方からお客様を貰い、いよいよ一人での営業が始まった。
基本的には工務店の事務所などに訪問し、商品を勧め物件の見積もりを取り、受注に結び付けるのだが、人見知りの激しい私は工務店の社長ともまともに話せず、打ち解ける事すら難しかった・・・
あの頃は本当に営業が嫌だった。私自身やはり営業は向いていないと思っていました。
しかし、若かった事もあってか息子の様に世話してくれた社長さんもいた。私の心の救いだった・・・
一人で営業し始めて3ヶ月程経ちました。未だに営業の仕事に馴染めず、仕事を辞めようかと思っていた時でした。
部長に呼ばれ、応接室に行くと、そこには社長が待っていました。
転勤の打診でした。営業の人数が減った宮古営業所への転勤という事でした。
私は断る理由もなく、転勤を引き受け、やはりどこか流される様に宮古に転勤しました。
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