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理由は特になかった。
ただ、暇潰しに適当な相手に、僕が任命されたという事だけだ。
男子校だったという事もあってか、イジメられ方はハッキリと分かるものばかりだった。
例えば、赤い羽募金の時に貰える赤い羽は、下校の際全て僕の背中に刺さっていた。
後は、する事も無く自分の席で昼寝をしていた昼休み…
「痛っ」
机の上には無数の画鋲が。
そんな事が毎日のように続いた。
それは、ただ暇人が笑う為だけに仕掛けられた罰だった。
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