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俺って実は『紗織』のこと……好き…なの…?
いやいや、自慢じゃないがそんなん考えたことなんてないぞ!
確かに最近顔も大人っぽくなって…胸も…そこは関係ないか。
でも幼馴染みの俺から見ても『紗織』はホントにかわいいと思う…でもそれと『好き』は関係あるのか?
ん~でも離れ離れは嫌だ…。これは『好き』だからなのか?ん?ところで『好き』ってなんだ…?
『…好きってなに?』
『え…?グスッ』
『いや…なんでもない…』
聞く相手を間違えた…。ん~そもそもそんなこと考えたことないのにいきなり答えをだすのが無理だ!そうだ!それでいこう!
『…ありがと。』
『うん…雄樹は…?』
『…いきなりだからわかんない…』
『…うん…そうだよね…全部私のわがままってのはわかってるんだ…昔からわがままばっかりでごめんね?』
『いや…わがままじゃないよ…俺も一緒いたいと思うし…』
『ありがと…そうだ…あの指輪が宝物の理由…ねぇ…覚えてる?私は覚えてるよ』
指輪が宝物になった理由?公園で拾った時以外なんかあったっけ?
『ん…わかんない…。なんで?』
『やっぱり…昔私の部屋にいきなりきた時のことは覚えてる?』
『うん…親がケンカした時だろ?あの時初めて紗織の前でないたっけ?』
『そうそう。あの時の約束覚えてる?』
『約束?』
『やっぱり忘れてる…。』
『いや…!うん…』
『あの時…雄樹がお父さんとお母さんが離れ離れになっちゃうって泣いてたでしょ?』
そうだ…確か親がケンカの時に家をでるとか言ってたのを聞いて…それで怖くなって『紗織』のとこにいったんだ…。でも…約束ってなんだ?
『うん…その時なんの約束したっけ?』
『もぅ…まだ思いださないの?』
『うん…。』
『…あの時私が…親が離れ離れになっても私はずっとそばにいるから…っていったでしょ?』
そうだ…思い出してきた!あの時『紗織』から確かにそう言われた。その一言でさらに涙が止まらなくなって…それから…
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