5人が本棚に入れています
本棚に追加
『ん?ん~?!』
確かに〇〇高校はバカ高とまではいかないが『紗織』なら最悪でもスベリ止めにするようなとこなのに…。
だから親ともめてたのかな?
というよりなぜ〇〇高なのだろう?あそこの制服そんなにかわいかったっけ?
などと考えていると…
ガチャ!
『あっ…』
『…うん』
まさに阿吽の呼吸!『あ…見た?』と言いたかったのを感じとりすかさず『うん』。
これぞ幼馴染みのなせる技…と思った瞬間…
バチーッン!
『うん!じゃないわよ!なに勝手に見てんのよ!もう…サイテー!』
すごい一撃と罵声を一度にいただきました…。
『いや…違うんだって!』
『なにが違うのよ!』
『あっ…と…それは…机みたらたまたまあったから仕方ないだろ!』
『もう……一番見られたくないなかったのに……』
『え…?ごめん…』
一瞬『紗織』が泣きそうな顔をしたのに気付き思わず謝る。
『で…でも!別に進路くらいみてもいい…だろ?』
『それ見て…なにか思った…?』
『え…?あ…うん。意外だと思った…』
『それだけ…?』
『う…うん。』
『ホントに鈍感だよね!なんで私が進路迷ってたかわかる?』
『え…っと…〇〇高にいきたかったから?』
『はぁ~、違うよ!雄樹が進路決めないからでしょ!』
『え…ごめん……じゃないっつーの!なんでお前が進路迷うのに俺が関係あんだよ!?』
『ホントに鈍感…私、親とまでケンカしたのに…』
『え~…俺のせいなの?ち…違うくないですか…?』
『別の高校に行ったら離れ離れだよ?昔みたいに遊ぶこともないし…一緒に学校いかなくなったら会うこともなくなるじゃない…。』
『うん…』
『だから…一緒の高校に行きたかったの…。』
『そ…そんなに一人で行くのが寂しいのか…?』
バチーッン!!
またまたすごい衝撃がはしった…。二回目のほうが気合いが入ってたのか、痛い…。
しかし。おかまいなしになにもなかったようにしゃべりだす。
最初のコメントを投稿しよう!