遊んでよ

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夜中. 外からは猫の鳴き声. 窓を開けてみれば冷たい風が 頬を掠める. 声の方を見れば 厭らしくも盛る猫. 「よお盛っとんなあ」 独り、ぽつり、 つぶやいたつもりだった. なのに後ろから お前まで盛んなよ、 なんて返答が返ってきた. 「もう今日は疲れたから」 盛らん. そう言いながら 背を向けてソファに座る石田の首に そっと後ろから巻き付いて 顔を埋める. するとお風呂上がりのせいか ほんのり石鹸の香り. 「盛らん言いながら巻き付くな」 そういう石田は俺になんか 興味を示さない. そんなだから、  
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