第2話

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「その、なんか飲む?」 「…うん」 あの夜以来の直樹の再会に感動している間もない感じだった訳で…。 いろいろあったからマンションに連れて来てしまった。一応俺アイドルなのに、まぁいいか~。 直樹は声で男だって分かってたんだけど、本当にお前男か?って問いかけたいぐらい綺麗なんだけど。 濡れた服の代わりにかした俺のジャージ。大きかったみたいで…女の子だったら超~可愛いのに! はぁ…、最近真剣に彼女欲しいなぁって思う。 「ベランダ出ていい?」 「別にいいよ」 「ねぇ、紘平だっけ?」 「そうだけど?」 「いつも、この景色見てんの?」 「いつもではないけど、ここに帰って来る時は必ずここから夜景見るだ…ここ好きなんだよ」 温めた牛乳をマグカップに注いで直樹に渡す。隣に立って同じ景色を見た。 .
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