第2話

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あれはまだ俺が小さい頃、ここには一軒家が在った。父さんと母さんが帰ってくるのを屋根に登って待っていた。 ここの15階からの景色とあの時の2階建てからじゃあ、ここの方が断然見晴らしがいいのにあの頃のように、また… 「圭と莉華にこの景色見せてやりたい」 「…いいよ」 「えっ?」 「その2人連れてくればいいよ、見せたいんだろ?」 「また来ても良いの?」 「もちろん!」 俺が裏返った声とあんまり必死な血相で言ったもんだから直樹に爆笑されてかなり恥ずかしい。 なんだから直樹があんまり楽しそう笑うもんだから俺も可笑しくなってきて2人して笑った。 .
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