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「嬉しそうですね、何か良いこと在ったんですか?」
「…えへ~、分かりますぅ~?」
移動中の車の中で今日出演する番組の書類に目を通していたマネージャーが珍しいとばかりに尋ねてくる。
それもそのはず、直樹と再会を果たすことが出来たうえにまた逢う約束までしてアドレス交換したし。
「気持ち悪いですね、やめて下さい」
「う~、たまに酷いよね須賀(すが)さん」
また癖なのか習慣なか眼鏡を押し上げる動作。あまりにその眼鏡を押し上げる姿が似合う。
そうだ…
「須賀さんってなんでも言い合える友達いますか?」
「また唐突に…、…いましたけど」
「今は居ないの?」
「事故で4年前に亡くなりましたよ」
「そうですか…」
友達が亡くなって一言も聞いていなかった。
デビューしてかずっとマネージャーしてもらっていたのに知らなかった。でも、一度だけ急用が出来たと言って帰っていったことを覚えている。
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