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軽く自己嫌悪に陥っている自分に気づいたようで、津島は元気出せ!と言って俺の背中をドンと叩いた。
優しいし、人に媚びたりしないところがすきだなって言ったらわたしてば罪な女~♪辛いから惚れないでくれる?と笑いとばされた。
津島のことはすきだけど恋愛対象でみたことは一度もない。なんだか家族のような存在。
「本番入りますよ?紘平くん、津島ちゃん!」
パイプイスから立ち上がり指定位置に立つ。ヒロイン役の津島を正面から見つめると綺麗な茶髪が風でなびいてる。
俺は目の前に居る彼女が好きだと一心に打ち明けるんだ。
「…好きだ」
B級映画だけど、この主人公みたいに誰かを真剣に好きになって、告白をしたいと想う。
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