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サクーフという街の魔法学校の授業。
何人もの生徒が年老いた先生の話を聞いている。
「魔法は十の属性に分類されます。炎、水、風、雷、土、木、氷、光、闇、無です。ここまでは知っていますね?」
「はい」
生徒は声を揃えて返事をした。先生は一度頷き、授業を進める。
「魔法を使う前は、精神を安定させなければなりません。これもわかっていますね?」
生徒達の机の間をゆっくりと歩きながら言った。
「はい」
生徒達は再び声を揃えた。
先生は手を2回叩いて言った。
「それでは今日は炎の魔法を練習します。みなさん外に出ましょう」
机と椅子の音をたて、皆が外に出ていく。
その頃…
ローブを纏った女と、羽が生えた人形のようなものが、人が行き交う中を歩いていた。
人形が口を開いた。
「このサクーフって街、おいしそうな食べ物がないわね~」
人形は不満気に女に話し掛ける。
「リーヤ…たまには魔法書でも読んでなよ。暫くは食べ物の事を忘れられるかもしれないよ?」
「嫌!あんな本なんか燃えてしまえばいいのよ」
リーヤはルナに怒鳴った。リーヤいわく、『文字だけの本は燃えればいい』らしい。
ルナはリーヤに聞こえないように呟いた。
「バカ精霊」
その時リーヤはケーキ屋の方をじっと見ていた。
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