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「そんな事はない!」
ちっ、わからず屋が。
「僕は尽くしているんだ! 彼女の為に! 尽くしたら、必ず来てくれる!」
「妄想乙、所詮シスコン。心が脆すぎる。妹と違って。何もかも駄目人間」
「僕を侮辱するなぁっ!」
「僕を……か。さて、確かお前も落書きだったな」
俺が絵日記を開き、消しゴムを持つと内藤兄は縋り付くように命乞いをする。
「止めろ……止めてくれ……」
「まず先に消えてもらう、そして俺が管理者になる」
俺は消しゴムに力を入れ、内藤兄らしき落書きを消し去った。
内藤兄の断末魔が聞こえたが、俺は見ず、ただ消すだけにした。
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