4人が本棚に入れています
本棚に追加
俺が怒鳴った先には、女がいた。
いかにも鈍臭そうな、眼鏡を掛けた女。
「ご、ごめんなさい!」
一生懸命に謝る女。
その姿に俺は呆れ
「今度から気を付けろ」
と言ったのだが
「は、はい!」
といかにも自分が悪かった様に……いや、あいつが悪いんだ。
急に飛び出してくる……あれ? 歩いて出てきたのか?
……まあいい。
俺はボコになった自転車にまたがり、この場から去っていった。
遅れて、また先公にごちゃごちゃぐちぐち言われたくないし、何より暑い。
先公の暑苦しさと太陽の暑さのコンボは最低だからな。
最初のコメントを投稿しよう!