本編

4/14
前へ
/20ページ
次へ
俺が怒鳴った先には、女がいた。 いかにも鈍臭そうな、眼鏡を掛けた女。 「ご、ごめんなさい!」 一生懸命に謝る女。 その姿に俺は呆れ 「今度から気を付けろ」 と言ったのだが 「は、はい!」 といかにも自分が悪かった様に……いや、あいつが悪いんだ。 急に飛び出してくる……あれ? 歩いて出てきたのか? ……まあいい。 俺はボコになった自転車にまたがり、この場から去っていった。 遅れて、また先公にごちゃごちゃぐちぐち言われたくないし、何より暑い。 先公の暑苦しさと太陽の暑さのコンボは最低だからな。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加