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朝からの先公の説教から始まったホームルーム。
今日、転入生が来るようだ。
しかも、女らしい。
今までに無かったパターンに俺は内心わくわくしている。
だが、今時期に転入というのは……まあいいか、聞けば分かる。
「内藤イサミと言います、親の都合でこちらに転入する事になりました。しばらくの間、宜しくお願いします」
先公の話によると、親が転勤族で長い期間はいられないようだ。
内藤は俺の隣の席に座る事になった。
俺の席はいつも窓側で、いつも一番後ろ。
皆からは『不良』だとか『変わり者』だとか言われて、いつもここに座らされる。
いや、俺自身が望んだ事だ。
「また会いましたね」
内藤が俺に話し掛けてきた。
そういや、朝、俺にぶつかりそうになった鈍臭い女だったな。
「今朝、すみませんでした」
内藤がまた謝ってるが、俺は無視した。
「あの、お詫びを……」
お詫びねぇ……。
「じゃあさ、昼休み体育館裏に来てくんないかな? 今、無理だし」
こういうタイプはこう言ったら真面目に来てくれるからな。
「あ、はい」
ふ、思った通り。
「じゃ、決まりだ」
無視は出来ないな。
よく見りゃ顔もスタイルもバッチリだし、また一人、落とせそうだ。
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