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時は過ぎ、学校は昼休みで賑わっていた。
騒がしい教室の引き戸を開く。
『ぁよん』
「おはよー。……じゃねぇよボケ!今更登校かこの遅刻魔!お前マラソンサボりたかっただけでしょ!」
『女の子がそんなはしたない言葉を使うんじゃねぇ!』
「自分で言っといて早速言葉使い悪いですねー和希」
『あ"ー眠たい。5時限目何ー?』
「眠たいって……選択教科だよ」
『あー……橋田はどっちだっけ』
「美術」
『じゃああたしは音楽か』
「忘れてたのか!」
『正直高校はどうでも良い。金。バイト命』
「金の亡者め」
『仕方無いでしょ、生活費稼がなきゃだからよ』
「あー、そいえば和希親が……2人とも、だっけ。ごめん」
『いーよ。もう慣れたから。まぁ親は子より先に死ぬものだから』
実は片方生きてっけどね。
「ねぇ……一個聞かして」
クラスメートの橋田が言った質問は私の動きを止めた。
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