ヤー公さんの情報屋。

にちじょーせーかつ。

スリッパをパタパタと鳴らしながら扉をガチャリと開け、パーカーに急いで腕を通した。

『さびぃぃぃぃ……』

掠れた小声で呻きながら廊下を通り、リビングへ向かう。
テーブルの上で散乱するリモコンの中からエアコンのものを探し出し、パーカーの上からそれを掴んだ。
自分の後ろへ向けて、暖房を入れる。

窓のカーテンを全部開け、冷たい朝日を部屋に取り入れた。

大きなテレビの前に陣取る黒い本革ソファーにダイブしたい気持ちを抑えて次の行動に取りかかった。