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ったくコイツは変わってねぇなぁ。
相変わらず笑顔でこっちを見やがる。
しかもやけに嬉しそうだし。
なんつうか純粋って感じがしてやりにくいことこの上ない。
とりあえずこれから一ヶ月はコイツが後ろであることが決定。
ホントにダックのやろう。
空気読めよ。
しかも最悪なことに移動教室は全て一年間出席番号の席順ときた。
マジついてねぇ。
仕方ないから俺はアツキと話すことになった。
特に書道の時間とか技術家庭科の時間とかは話しまくった。
話の内容は俺にとっては普通のことだ。
例えばみんなでサバイバルゲームをしたこととかサッカーや野球の試合をしたこと。
しかし、動けないアツキにとってはこんな話でも楽しいらしく興味津々だ。
まぁそんな顔で見られたら俺だって悪い気はしない。
だから俺はアツキの質問に事細かに答えてやった。
そんなこんなで一学期も過ぎようかって時だった。
俺は他の奴らと一緒にサッカーをやっていた。
今日はいつもにも増して体のキレがイイ。
すでに俺は3得点決めていた。このままサッカー選手でも目指すか。と思いながら最後のパスを受けとる。モチロン自分で突っ込んで決める気満々だ。これがラストプレー。なら思い切りやろう。
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